タイトル | モンブランの乙女 |
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原題 |
Running Water | ||
発表年 |
1907 | ||
著者/訳者/解説 |
A・E・W・メースン/野阿千伊/野阿千伊(まえがき) | ||
カバーデザイン |
明記なし | ||
ページ数 |
379 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
日本公論社 | 本書はアルフレッド・エドワード・ウッドレー・メースン氏著の”Running Water”を訳したものである。 氏は英国オックスフォード大学の学生時代から非常に熱心な登山家で、現にアルハイン倶楽部の会員としてアルペンの峯には親しい人である。 原著は、真にアルペンを描き、アルペンの精神とその感情とを表現した本格的な山岳小説であり、その出版以来、劇にまで仕組まれたほど欧米読書界を圧倒した。凡そアルペンを語るものでこの小説を手にしないものはないと云われている。 事実また、本書の中には、屹立する大岩壁、星明りの氷河、烈日の空に狂踏する白雪の峯々、氷稜上の恋、雪崩の遭難、氷の斜面に振うピッケルの響、雪線上の友情、ガイドの哲学等々々、その息づまるが如き神秘な山の世界が、科学的に描破されている。 訳者も、アルペンには深い思い出をもつものであるが、本書は、ただに山岳小説として興趣深きばかりでなく、若き日本の登山家への真の案内書だと信ずる。原著の意を損なう所なくんば幸である。 |
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初版 |
1933年 | ||
重版 |
1938年(2円) (版数明記なし) |
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入手 |
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ISBN |
なし |