タイトル | メグストン計画 |
||
原題 |
The Megstone Plot | ||
発表年 |
1956 | ||
著者/訳者/解説 |
アンドリュウ・ガーヴ/福島正実/明記なし | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
181(巻末「ガーヴのノート」) | ||
あらすじ(解説文) |
|||
出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ403 |
クライヴ・イーストンは、どうしても金が欲しかった。それも一攫千金でなければ意味がない。偶然知り合った人妻イザベルを金持ちの夫から奪い取るためには、かつて潜水艦乗りとして勇名を馳せたものの、今は海軍省の一介の役人でしかない彼にとうてい手の届かない莫大な金を、なんとしても手に入れなければならないのだ。そんなとき、悪魔の囁きのようにイザベルが彼の耳に吹き込んだある計画がクライヴの心を捉えた……。 その計画は実際にあった事件をヒントにしていた─まず、クライヴは海軍省の原子力潜水艦についての重要機密をわざとどこかに置き忘れる。そして唐突に行方を晦ませば、当然新聞は東側に機密を売った裏切者としてクライヴのことを書きたてるだろう。その後、機密書類が発見される頃合を見計らって姿を現わし、各新聞を相手に巨額の名誉毀損の賠償を請求する……。 要はタイミングと、念入りに仕掛けた伏線だ。クライヴは着々と準備を進めた。姿を隠すのは、ファーン群島の無人の島メグストン。わざと船を座礁させ、救援を待っていたふりをするのだ。クライヴは勇躍、メグストン島に向けて出発した。が、そこでは思いもかけぬ出来事が彼を待ち構えていた……! 緻密な頭脳、勇気と忍耐力が生み出した巧妙きわまる犯罪計画。恐るべきスリルに満ちたガーヴの代表傑作。 |
|
初版 |
1958年 | ||
重版 |
1983年再版(580円) | ||
入手 |
|||
ISBN |
4-15-000403-X |