タイトル | 兵士の館 |
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原題 |
The House of Soldiers | ||
発表年 |
1962 | ||
著者/訳者 |
アンドリュウ・ガーヴ/深町真理子 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
190 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ836 |
無気味に向けられた拳銃を前にして、少壮の考古学者ジェームズ・マガイアは呆然とした。何がどうなっているのか─アイルランド最大の考古学の宝庫であるタラの丘、建国に燃える若き志士たちの幾多の血が流れ、彼らの陣地であった〈兵士の館〉が埋まっているタラの丘……この丘を一刻も早く発掘すべし、というマガイアの意見をいち早く取り入れ、新聞でキャンペーンをしたのは、〈ダブリン・レコード〉紙の記者ショーン・コナーだった。コナーはまた発掘に協力する有志を数百人も集めたばかりでなく資金のためにと、昔あったといわれる〈兵士の館〉を再び造ったのだ。そこで大慈善パーティを開き、ダブリンを練り歩く大行進の段取りもついていた─それほど身を粉にして尽力してきたコナーであってみれば、その同一人物がその無気味な拳銃を構えているとは、どうして信じられよう! が、夢ではなかった。眼の前に運ばれてきた機関銃や手榴弾が何よりもそれを物語っているのだ。しかも、ついでコナーの口から出てきた恐るべき計画─コナーと数百人の部下は、実は有志でも何でもなく、新しい〈兵士の館〉に陣地を構えた反逆の群徒だったのだ! 武器をいえば、錆びついた短剣しか知らぬほど暴力とは縁のない一考古学者が陥った恐怖の世界! |
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初版 |
1964年(220円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |