落ちた仮面 タイトル

落ちた仮面

原題

No Mask for Murder

発表年

1950

著者/訳者

アンドリュウ・ガーヴ/川村哲郎

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

261

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ854
南国の夜が白みかけると同時にリズミックな太鼓の音が響きわたった。ついで、さまざまな楽器の音色が鳴りわたり、人々ははやくも街路にとび出し、南国特有の官能的な踊りを踊りはじめた。かくして、48時間ぶっつづけのフィエスタの幕が切っておとされたのだ。街角という街角はては、ぎゅうぎゅう詰めのバスの中にまでも、祭りの昂奮は波状的に襲っていった……。だが、その喧騒と狂乱のなかに、一つの殺意がひそんでいるのを、その町フォンテゴの衛生局長補佐デュボアは知る由もなかった。夜がきて、酒場で強烈な酒をあおっていたとき、人ごみにまぎれてやってきた仮面の男に、デュボアはナイフの一刺しを心臓に受けて息絶えた!
フォンテゴの近くの離れ島にある癩療養所で、一身を献げようとやってきた若き医師マーチン・ウェストは、手とも足ともなるべきデュボアの死を前にして茫然自失した。いったい、この殺人にはどんなカラクリがひそんでいるのか?──が、その殺意の刃がマーチンの恋人に向けはじめられたとき、マーチンは見えない敵に向かって敢然と戦いを挑んでいった! 熱風ににも似たフィエスタの最中に起きた殺人事件! 灼熱の南国を舞台に展開する死とサスペンスのドラマ!

初版

1964年(290円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

TOPへ