道の果て タイトル

道の果て

原題

The End of the Track

発表年

1955

著者/訳者/解説

アンドリュウ・ガーヴ/北村太郎/都筑道夫

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

172(巻末「ガーヴおぼえがき」及び1957年までの著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ348
静かな言葉つきで、刑務所の教誨師だと名乗ったその男は、脅迫者だった。男はマロリーの愛する養女アンの出生の秘密をかげつけてやって来たのだ。アンの父は、妻を殺害した廉で服役していたが、看守に反抗した挙句、獄死したのだった。何年も昔の出来事ではある。しかし、神経質で感じやすり年頃のアンがこれを知ったら、大きなショックを受けるだろう。二千ポンド。マロリーには決して無理な額ではないはずだと脅迫者ギルは言う。もし、その要求を容れなければ、勿論アンの一生はむざむざと踏みにじられてしまうだろう。どんな犠牲を払ってもそれだけは喰い止めなければ……。だが、さすがにゆすりの専門家を自認しているだけあって、ギルは一筋縄ではいかぬ相手だった。しかも、姿を見せぬその相棒のことも考えなくてはならない。思い余って、マロリーは秘かに警察に相談した。一時は安心して全てを任せたマロリーだったが、ギルはまんまと警察の作戦の裏をかき、再度マロリーに脅しをかけてきた。もう、警察などあてにしてはいられない。マロリーは、決意を固めてギルの指定の場所へ向かった……。
イングランド南部の大森林を舞台に、平和な家庭が、突然入り込んできた恐ろしい犯罪によって乱されていく様を、緻密な構成と的確な心理分析、独特の重厚なタッチで描き出していく、ガーヴ一流の心理サスペンス!

初版

1957年

重版

1983年(560円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000348-3

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