タイトル | 夜の人 |
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原題 |
Nattmennesket (独 Der Nachtmensch) | ||
発表年 |
1941(1958) | ||
著者/訳者/解説 |
ベルンハルト・ボルゲ/片岡啓治/片岡啓治 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
170 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ592 |
ノルウェーの著名な探偵小説家、ベルンハルト・ボルゲは、風光明媚なフィヨルドにのぞむ別荘で、夏を過ごしていた。この二階建の別荘は、海を見晴らす小高い丘にある。別荘の持主で、ボルゲの従兄にあたるヘルゲ・ガールホルムの招待を受けて、別荘に集まった滞在客は、彼の親しい八人の仲間だった。そして、外見は平穏な楽しい生活が続いたが、その陰では、激しい恋の闘争が繰り広げられていたのだ。滞在客の一人、外科医のアルネ・ルンドモが連れてきた二人の妹エヴァとソニヤは、ヘルゲを愛していた。だが、ヘルゲには他に愛人がいた。同じ客のサイサ・シェストレームという女優である。ボルゲは前途に不吉なものを予感したが、事件は、彼が予想していたより早く起った。 その夜二時頃、ボルゲがサロンで探偵小説の草稿を書いていた時、二階からサイサ・シェストレームが降りてきて、ヘルゲの部屋に忍び込んだ。と、間もなくサイサの激しい悲鳴が真夜中の静寂をつんざいた。部屋では、ヘルゲが喉を掻き切られて、血まみれになったまま、ベッドで死んでいたのだ! ボルゲは早速、オスロから、友人のハンマー警部と精神分析医のカイ・ブッゲを呼んだ。そして、サロンの暖炉からソニヤの手袋の燃え残りが発見されて、事件は落着したかに思われた。ソニヤが犯人だという証拠は、その後も、ぞくぞくあがってきた。だが、精神分析医のブッゲは、得意の精神分析で、真犯人を追求するのだった。 探偵小説に初めて精神分析を持ち込んだ、北欧の探偵作家ベルンハルト・ボルゲの代表的傑作! 本邦初登場。 | |
初版 |
1960年(150円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |