タイトル | 嫉妬 |
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原題 |
Les veufs | ||
発表年 |
1970 | ||
著者/訳者/解説 |
ボアロー、ナルスジャック/谷亀利一/谷亀利一 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
182 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1233 |
小鹿のようにしなやかな肉体を持つ、美しい妻マチルド。彼女と夫セルジュとの生活は、以前は貧しさなど寄せつけない、純粋な情熱に溢れる世界だった。しかし今、誰かがマチルドの柔らかい肌をもてあそんでいる。そして寝取られた夫の愚かさを陰で嘲笑っているのだ……。狂おしいまでの憎しみ。マチルドを奪われれば、セルジュの人生は地獄だ。彼がひそかに拳銃を手に入れた日から、彼と彼を取巻くすべてのものは血の色を帯びはじめていく……。 作家志望の俳優セルジュが、ラジオ・ドラマの端役で稼ぐ給料では、マチルドの勤めをやめさせ、家庭に繋ぎとめる余裕はなかった。しかも妻は、その美貌ゆえにコマーシャル・モデルの口もかかっていた。男とつきあう華やかな仕事。父親の看病と称して、頻繁に家をあけるマチルドへの疑惑は、彼女の身体に残された傷跡をみつけた時、頂点に達した。探偵を雇って、相手の男をつきとめたセルジュには、自分を抑える理性は一かけらも残っていなかった。彼の拳銃は、あっけないほど簡単に相手の男を倒した。しかし、血でその手を汚したセルジュの前にはあまりにも皮肉な運命が……! 複雑に交錯した恐るべき罠と追いつめられていく男の心理─現代フランス・ミステリ界最高の合作コンビが贈る会心作! |
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初版 |
1974年(450円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-001233-4 |