すりかわった女 タイトル

すりかわった女

原題

La Tenaille

発表年

1975

著者/訳者

ボアロー、ナルスジャック/荒川浩充

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

179(巻末にボアロー、ナルスジャック著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1314
マリレーヌが、シモーヌ・ルウーになりかわろうと決意したのは、いくつかの偶然が積み重なった結果だった。いとこのシモーヌの生命を奪った突然の飛行機事故。ショックでマリレーヌを娘のシモーヌと取りちがえているビクトール・ルウーの錯乱。しかも、ルウー親娘が移り住むはずのパリには、二人の女を見分けられる友人はいなかった。ルウー家の一人娘となり、数十億フランといわれる遺産を相続するチャンスが、マリレーヌの前にあった。過去の自分を葬りさるのはつらいことだったが、野心家の夫フィリップを引きとめておくためには、彼女に選択の余地はなかった。
パリのアパルトマンでの、マリレーヌの不安な日々がはじまった。あと二ヵ月の生命と診断されてはいるが、ビクトールがいつ正気を取り戻すかもしれない。偶然、知人に出くわす可能性もある。ただ一人の協力者フィリップは頼りなく、マリレーヌはまさに孤立無援だった。
彼女の不安は現実となった。身分証明書を作るためにシモーヌの抄本を取り寄せたマリレーヌは愕然とした。シモーヌには夫がいたのだ。父にも、一緒に暮していたマリレーヌにも明かさなかったローランという名の男が……。危険は思わぬところで待ちかまえていた! 運命のいたずらが引き起こす残酷なドラマを巧みなテクニックで描く、フランス・サスペンスの佳品。

初版

1978年(577円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001314-4

TOPへ