タイトル | ちゃっかり女 |
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原題 |
Manigances | ||
発表年 |
1972 | ||
著者/訳者/解説 |
ボアロー、ナルスジャック/日影丈吉/日影丈吉 | ||
カバーデザイン |
明記なし | ||
ページ数 |
252 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1245 |
透きとおるような青い眼をしたその女は、彼女宛に届いた手紙をもって訪ねてきた─”あなたのご主人の旅行は本当に事業のためなのか、あなたはだまされていないか?……” 匿名の中傷だ。どんな貞淑な妻でも動揺せずにはいられない。しかし、探偵社に夫の素行調査を頼みにきたにしては、女は落ち着いていた。……悲観的な調査報告を受けた時も微笑を絶やさなかった。が、探偵社を出た途端、彼女は一変した。冷静な態度はみせかけだった。プライドを満足させる完璧な演技。心のなかは嫉妬で煮えくりかえっていたのだ。拳銃を手に入れると、まっすぐ夫のオフィスへ入っていった。一発、二発、憎しみをこめた銃弾が夫の身体に撃ちこまれる……。しかし、そこには意外な結末が! 家族を、恋人を信じきって、現在の生活に満足している善良な人々を待ち構えている意外な落とし穴。愛想笑いを浮かべて近づきながら、ひそかに爪を研ぐ隣人たち。そして、人類が生き続ける限り避けられない、男と女の騙し合い……。表題作をはじめ、異色、本格、クライム・ストーリイと二十四篇、フランス・ミステリのエッセンスを集約して作りあげた、犯罪ア・ラ・カルト! |
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初版 |
1975年(630円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-001245-8 |
【気ちがいども】
1 偏執狂 (Paranoïa)
2 神経症 (Névrose)
3 不安定徴候 (Angoisse)
4 精神異常 (Psychose)
5 乖離(かいり)症 (Schizophrénie)
【あらくれ者たち】
6 矢込め銃 (Le fusil à flèches)
7 三人の被疑者 (Les trois suspects)
8 森の犯罪 (Crime en forêt)
9 故伯爵殿 (Feu monsieur le comte)
10 別の女 (L'autre)
11 サーカスに死す (Mort en piste)
12 疥癬(しつ)かき羊 (La brebis galeuse)
【凄いやつら】
13 通り魔 (Le vampire)
14 トト (Toto)
15 ふつうの男 (Un homme comme les autres)
16 闇市のころ (Au temps du marché noir)
17 ある犯人 (Un coupable)
【……そして、ほかの連中】
18 ちゃっかり女 (Un femme de Tête)
19 相手の女 (La rivale)
20 後悔 (Remords)
21 むこう岸 (L'autre rivage)
22 願掛け (Le voeu)
23 女豹 (Les panthères)
24 かわり猫 (Les chats)