タイトル | 贋作展覧会 |
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原題 |
Usurpation D'identité | ||
発表年 |
1955 | ||
著者/訳者/解説 |
トーマ・ナルスジャック/稲葉明雄、北村良三/北村良三 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
202(巻末にトーマ・ナルスジャックの経歴、作品リスト) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1069 |
「贋作展覧会」は題名のとおり、探偵小説史の各エポックをつくりあげた代表的な作家の偽物を一堂に会したものである。数多いパロディ物のなかでもこのトーマ・ナルスジャックの贋作集は、単に作家の文体を真似るだけでなく、各作家が事件を展開させるその独自な方法までを、舌を巻く見事な腕前で完全に換骨奪胎し、更に一つ一つの作品をそれ自身で独立する一個の作品にまで高めている点で、全く他の追随を許さない本格的なものである。 あなたのご贔屓の作家や名探偵は誰ですか? 眉に唾をつけて注意深くお読み下さい。どこまでが本物でどこまでが偽物か? フランス推理小説界の第一人者、トーマ・ナルスジャックのいわば実践的な推理小説論ともいうべき本書は探偵小説ファンのあなたへの挑戦でもある。 |
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初版 |
1969年 | ||
重版 |
1983年再版(650円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-001069-2 |
1 ルパンの発狂 (→モーリス・ルブラン、アルセーヌ・ルパン)
(L'affaire Oliveila)
2 雄牛殺人事件 (→S・S・ヴァン・ダイン、ファイロ・ヴァンス)
(Le spectre de Grimsborough Manor)
3 エルナニの短剣 (→ピエール・ボアロー、アンドレ・ブリュネル)
(Le poignard d'Hernani)
4 赤い風船の秘密 (→エラリイ・クイーン、エラリイ・クイーン)
(Le mystére des ballons rouges)
5 メグレほとんど最後の事件 (→ジョルジュ・シムノン、メグレ警視)
(L'avant-dernière enquête de Maigret)
6 赤い蘭 (→レックス・スタウト、ネロ・ウルフ)
(L'orchidée rouge)
7 花束も冠もなく (→ジェイムズ・ハドリイ・チェイス)
(Ni fleurs ni couronnes)