スー・グラフトンの父親
アメリカの作家で、現代の超人気女流推理小説家スー・グラフトンの実父。本職は弁護士で、その経験を活かした法廷もののミステリーを発表しました。
宣教師を両親として中国で生まれ、アメリカに渡り、ジャーナリズムと法律の学位を取得後、ケンタッキー州ルイヴィルで弁護士業を開業します。1943年に専門の法律知識を活かして書き上げた長編「The Rat Began to Gnow the Rope (ねずみは綱をかじり出し)」を発表し、メアリー・ロバーツ・ラインハート賞を受賞します。
その後2作品を発表し作品数は3つと少ないものの、テンポの良い文章と全編に散りばめられたユーモア、そして巧妙なプロットで読者を唸らせるなど、そのどれもが高い評価を受けています。
ちなみに娘のスー・グラフトンがデビュー作の長編「アリバイのA」で一躍人気作家となったのと同じ1982年に亡くなっていますが、残念ながらその晴れ姿を見ることはなかったそうです。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | The Rat Began to Gnaw the Rope (ねずみは綱をかじり出し) |
1943 | - | デビュー作 |
2 | The Rope Began to Hang the Butcher (綱は肉屋を締めはじめ) |
1945 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 真実の問題 | 1950 | 国書刊行会 世界探偵小説全集全集33('01) |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | My Name Is Christopher Nagel | 1947 | - |
【参考】「真実の問題」(国書刊行会 世界探偵小説全集)