恋人 タイトル

恋人

原題

The Lover

発表年

1959

著者/訳者/解説

カーター・ブラウン/野中重雄/明記なし

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

160(巻末「アル・ウィーラー以前」及びブラウンの不完全な作品リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ613
パイン・シティ保安官レイヴァーズは、ウィーラー警部を保安官事務所に呼び出した。最近、パイン・シティの郊外、ボールド・マウンテインの山頂に予言者が出現したのだ。自から予言者、太陽の礼讃者だと名のり、太陽の礼讃とセックスを売りものにしていた。保安官の注意をひいたのは、このいかがわしい新興宗教がどうした訳か町の人々に大繁昌し、山の上に神社を建てる献金までしていることだった。だが、これが詐欺だとしたら、放置しておいた警察の責任問題になる─そこで、彼はウィーラーに調査を命じたのだが……。
その夜、ウィーラーは予言者に会うべくボールド・マウンテインに出かけた。しかし、彼を待ちかまえていたのは、殺人事件だった。熱心な信者の一人、ジュリア・グラントが殺され、しかもその死体が山頂にそそり立つ、岩のはしの祭壇にまるで生贄のように横たえられていた。ふっくらした左の胸に、短刀がつき立っていた……。その短刀は、ステラ・ギッブという、これまた熱心な信者のものだった。しかも、ステラとジュリアはその夜、男のことで張り合い大げんかをしていた。が、さらにその事件も未解決のうちに、またまた殺人が起った。ジュリアの愛人であったユスリ屋のハリー・ワイズマンが、彼女と同じ柄の短刀で刺し殺されたのだ! 新興宗教にからむ殺人事件! 軽快なタッチで描く、スピレインの再来、超モダン・ハードボイルド!

初版

1960年(140円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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