タイトル | しなやかに歩く魔女 |
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原題 |
Walk Softly, Witch | ||
発表年 |
1959 | ||
著者/訳者 |
カーター・ブラウン/高橋豊 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
142 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ716 |
私立探偵ダニー・ボイドはクルーガー探偵社をやめると、独立して探偵事務所を開いた。自分の事務所をもつことが長年の念願だったボイドは、これで大張切り。しかも、開店早々現われた客がすばらしいブルネット美人とあっては、なおのこと。だがその女、アデル・ブレアの依頼にはさすがのボイドも度胆を抜かした─彼女は有名なシェークスピア俳優ニコラス・ブレアの後妻なのだが、夫をうまく気狂いに仕立て精神病院に強制収容してもらいたいというのだ……。 ボイドはこの奇妙な依頼を断ろうとしたが、たんまり礼金を出すというので承諾した。しかし、それがそもそもの間違いのもと。彼女が帰ってから5分もたたないうちに見知らぬ大男が現われ、アデルの依頼からおとなしく手を引けと脅迫した。が、これきしの脅しに参るボイドではない。逆にファイトを燃やした彼は、さっそくニコラス・ブレアに会いにいった。そして、いくら名優でも気狂いの真似をして精神病医をだませないと話を持ちかけ、ニコラスを精神病院に連れ出した。 一方、何も知らないニコラスは、精神病医の前で得意になって気狂いの役を演じた。だが、あまり熱演しすぎたため本物の気狂いと勘違いされ、そのまま病院に強制収容されてしまった。ボイドの計略がまんまと成功したわけだ。が、その翌日精神病院では大騒動がもちあがった─だまされたと知って怒り狂ったニコラスが、監視人に大怪我をさせ脱走したのだ! いまや復讐の鬼と化した彼は、何をしでかすかわからない! |
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初版 |
1962年(150円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |