死の月 タイトル

死の月

原題

Beat Not the Bones

発表年

1952

著者/訳者

シャーロット・ジェイ/恩地三保子

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

240

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ197
ところは常夏の国ニューギニア、椰子の葉茂るマラパイ島。現地の住民を食い物にする性悪な白人アルフレッド・ジョウブは、奥地から奪ってきたらしい月を型どった黄金製の首飾りをぶら下げ、行政局に入ってきた。金鉱のある谷の所有権を請求するためだ。が、現地調査部長トレヴァー・ナイオールと文化普及部長デーヴィッド・ウォーウィックは、当局は住民の利権を保護すると、ジョウブに門前払いを食わせた。まもなく、デーヴィッドは、住んでいた借家で謎の自殺を遂げた……
オーストラリアで主人なき家を守るエマは、夫の自殺がどうしても信じられなかった。ましてや彼は、エマの父親あてに、何者かに殺されそうだという手紙までよこしていたのだ。自殺の報せがついたのはその二日後だった。ショックを受けた父親が死に、天涯孤独の身となったエマは、ついに夫の死を調べるため、単身マラパイ島へ向かった。
だが、ナイオールをはじめ夫の同僚だった行政局の職員の態度は、妙によそよそしかった。その上、デイヴィッドに恨みを抱いていたらしいジョウブは行方知れず、デーヴィッドの下で働いていたセレバは、彼との調査旅行の途中、急な発作を起こして怪死を遂げていた。 陽光あふれる地上の楽園で一体何が起こったのか?エマはただ一人、事件の謎に挑むが……
オーストラリア生まれの女流が、自らの知悉する南の島を舞台に、エキゾチズム豊かに描く異色のサスペンス。アメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞受賞。

初版

1955年

重版

1987年再版(780円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000197-9

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