タイトル | 猫とねずみ |
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原題 |
Cat and Mouse | ||
発表年 |
1950 | ||
著者/訳者 |
クリスチアナ・ブランド/三戸森毅 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
272 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ472 |
雑誌「乙女の友」の有能な女性記者、ミス身上相談のカティンカ・ジョーンズは、春の休暇を利用して、久しぶりに故郷ウェールズの土を踏んだ。生まれ故郷の山河も懐しくはあったが、彼女のもう一つの目的は、愛らしいウェールズの少女アミスタを訪問することにあった。年上の男に恋してはいけないか、という身上相談の手紙が届いて以来、アミスタは「乙女の友」の編集部の人気者だった。なんのいけないことがあろうかと、カティンカは月並みな返事を書いたが、効果はてきめん、アミスタは踊り出すような感謝の言葉を、次の手紙に書きつらねてきた。そしてそれ以後、今日は手を握ったとか優しい眼差で見つめたとか、逐一報告してくるようになった。やがて男は求婚し、アミスタはそれを受け入れ、カティンカがウェールズについた頃には、もう結婚しているはずだった。ところが……雨を冒し河を渡り山道を登りつめて、目指すアミスタの家に来てみれば、その家の主人も、召使いも口をそろえて、そんな女はいないと言うのだ! しかし、その古い大きな屋敷には、なにか謎がありそうだった。カティンカは秘密を探ろうと決意したが? 山深いウェールズの田舎に、カティンカが嗅ぎつけたのは現代版『ジェイン・エア』の悲劇か? イギリス女流中の第一人者ブランドが描く本格推理の秀作。 |
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初版 |
1959年 | ||
重版 |
1983年(780円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000472-2 |