UK クリフォード・ウィッティング
(Clifford Witting)

同窓会にて死す
「同窓会にて死す」
(1950年)
(論創社)

 イギリスの本格作家。ロンドンに生まれ、ロイド銀行に20年間事務員として勤務しますが、その傍らに執筆活動を始め、1937年に長編「Murder in Blue」でミステリ作家としてデビューします。

 第二次世界大戦の際には軍役に就きますが、復員してからもコンスタントに作品を発表し続け、全部で16冊の本格ミステリを書き上げました。

 彼の作品の大半で探偵役を務めるのはハリー・チャールストン警部ですが、彼はF・W・クロフツのフレンチ警部やヘンリー・ウエイドのプール警部を彷彿とさせる地道な捜査を得意とする中年警部で、作中ではこの警部を主人公にダウンシャー地方を舞台とした、いかにも英国ミステリらしい謎解きが展開されていきます。

 アメリカでの知名度は低いものの、本国イギリスでは20世紀前半のクラシック50傑にも選ばれるなど高い評価を受けているそうです。


■作家ファイル■

出身地
イギリス、ロンドン
生没
1907年~1968年
作家としての経歴
1937
長編「Murder in Blue」でデビュー。その後チャールトン警部を主人公とする作品を中心に十数冊の本格謎解きミステリを発表
シリーズ探偵
ハリー・チャールトン警部 (Inspector Harry Charlton)
ピーター・ブラッドフィールド巡査部長(のち警部)(Sergeant Peter Bradfield)
代表作
「Catt Out of the Bag」
「同窓会にて死す」

■著作リスト■

1 ハリー・チャールトン警部登場作品リスト

9以外にはピーター・ブラッドフィールド巡査部長も登場

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Murder in Blue 1937 -
2 Midsummer Murder - 1953年改訂
3 The Case of the Michaelmas Goose 1938 -
4 Catt Out of the Bag 1939 -
5 Measure for Murder 1941 -
6 Subject: Murder 1945 -
7 Let X Be the Murderer 1947 -
8 Dead on Time 1948 -
9 同窓会にて死す 1950 論創社 論創海外ミステリ37('06)
10 The Case of the Busy Bees 1952 -
11 Silence after Dinner 1953 -

2 その他の作品

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Mischief in the Offing 1958 -
2 There Was a Crooked Man 1960 - ピーター・ブラッドフィールド
3 Driven to Kill 1961 -
4 Villainious Saltpetre 1962 -
5 Crime in Whispers 1964 - ピーター・ブラッドフィールド

【児童書】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Knights of St. Perran 1948 -

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