タイトル | 私が死んだ夜 |
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原題 |
The Night I Died | ||
発表年 |
1965(日本で独自に編纂) | ||
著者/訳者 |
コーネル・ウールリッチ/稲葉明雄 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
223 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ894 |
内縁の妻のエセルが、どこの馬の骨ともわからぬ男を招じいれ、話しているのを盗み聞いたとき、ベン・クックの胸底にはむらむらと憤怒がこみあげてきた。久方ぶりに早びけしてくると、このありさまだ。ベンはそっと気づかれないよう、スクリーン・ドアごしに聴き耳をたてる。が、どうやら、間男ではなさそうだ。いや、それどころではない─エセルは1万ドルの保険金めあてにベンを亡きものにしようと男に頼んでいるところだったのだ! ベンは怒り狂い、二人めがけて突進した。殺し屋の手に拳銃が光った。ベンはいきなり相手の手首をつかみ、とっくみあっていった。呆然と見まもるエセルのまえで、二人の男の争いがつづく。一発、二発と、壁に天井に弾丸がめりこんでいく。そして三発目、弾丸は殺し屋の口のなかに、まともにとびこんでいった!……一瞬のまがごとのなかに立ちつくすベンにエセルは色っぽく笑いかけ、平然をよそおって、「ここに死んでいるのはあなたよ……わからない、わたしのいう意味?」ともちかけてきたのだ。そして彼女は呆然自失のベンを促し、目の前の死人をベンそっくりに偽装して、自殺に見せようととりかかっていったのである。 生涯、地道に暮してきた男をとらえたただ一度の犯罪への誘い。が、彼を待ち受けていたのは、あまりにも皮肉な運命だった……! 表題の『私が死んだ夜』ほか、傑作のほまれたかい中篇『靴』をはじめ『非常階段』『その翌朝』などムードとサスペンスあふれる珠玉の作品4篇を収録。 |
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初版 |
1965年 | ||
重版 |
1980年再版(650円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000894-9 |
1 私が死んだ夜 (Tha Night I Died)
2 非常階段 (Fire Escape)
3 その翌朝 (Morning after Murder)
4 青いリボン (The Blue Ribbon)
5 靴 (I Wouldn't Be in Your Shoes)