アメリカの推理小説家。ニューハンプシャー州に生まれ、子供の頃から父親の影響で宝探しや冒険が大好きだったそうです。大学を卒業後は母校フィリップス・エクセター・アカデミーの英語教師をしていましたがその傍ら執筆活動を開始。それ以前には幼児音楽の作曲家をしていた時期もあったそうです。
1998年に長編「パズル・パレス」で作家デビューを果たし、2003年に発表した第4長編「ダ・ヴィンチ・コード」の大ヒットをきっかけにブレイク。同作品は母国アメリカのみならず40ヶ国語以上に翻訳されて8000万部と超える世界的ベストセラーとなりました。
それを追うようにして同作にも登場するハーバード大学のロバート・ラングドン教授シリーズの第1作「天使と悪魔」も4000万部を超える売り上げを記録。「ダ・ヴィンチ・コード」は2006年に、「天使と悪魔」は2009年にそれぞれトム・ハンクス主演で映画化されこちらも大ヒットとなりました。「ダ・ヴィンチ・コード」では製作総指揮も務めています。
作家となったきっかけは旅行先のタヒチで拾ったというシドニー・シェルダンの「陰謀の日」の本で、読み出した所止まらない面白さで、これなら自分でも書けると考え筆を執ったそうです。
ちなみに父は数学者、母は宗教音楽家というアカデミックな環境に生まれ、12歳年上の妻も美術史研究者で画家なのだとか。妻は彼の作品の資料集めや調査も手伝うらしく、そんな家族の影響が作風にも色濃く表れているといえます。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Digital Fortress パズル・パレス |
1998 | 角川文庫(上下)('09) 角川書店(上下)('06) |
デビュー作 |
2 | Deception Point デセプション・ポイント |
2001 | 角川文庫(上下)('06) 角川書店(上下)('05) |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 187 Men to Avoid | 1995 | - | Danielle Brown名義 |
2 | The Bald Book | 1998 | - | 妻ブライズ・ブラウン(Blythe Brown)との共著 |