悪夢の街 タイトル

悪夢の街

原題

Nightmare Town

発表年

1948

著者/訳者/解説

ダシェル・ハメット/井上一夫・他/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

188(巻末「ハメットの短篇について」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ642
砂漠の旅で真白になったフォードが一台、イザードの目抜き通りを走ってきた。酔っ払い運転なのか、道幅一杯にジグザグを描いている。と、小柄な若い女が通りに出てきた。フォードはふらふらしながらも、ほんの数インチの差で、その女の脇をかすめ去った。しかし、女が道を横断しようとしたとき、そのフォードはまたも襲いかかってきた。とっさに女は駆け出して、車の襲撃を逃れた。
そのフォードを運転していた男─スティーヴ・スリーフォールは、ホワイトタフツの賭博場で儲けたばかりに酔っ払って、意気揚々とイザードの街に乗り込んできたのだ。が、彼を待ち構えていたのは、消毒剤の匂いが鼻をつく刑務所だった。酔っ払い運転のかどで、簡単に捕まってしまったのだ。しかも、有り金を連邦保安官にまきあげられてしまった。
スティーヴの災難はそれだけでは済まなかった。イザードの街そのものが、他国者のスティーヴを呑み込もうとしていたのだ。この街には、街ぐるみの組織があった。その組織が、スティーヴの生命を狙っていた!
ハードボイルド探偵小説の創始者、ダシェル・ハメットの短篇集! 表題の『悪夢の街』を始め、『焦げた顔』『アルバート・パスター帰る』『新任保安官』の傑作4篇を収録して、ハードボイルドの世界を堪能させる傑作集! ことに、『新任保安官』は、名作『赤い収穫』の原型として、高く評価される一篇である。

初版

1961年

重版

1981年再版(560円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000642-3

1 悪夢の街 (Nightmare Town)

2 焦げた顔 (The Scorched Face)

3 アルバート・パスター帰る (Albert Pastor at Home)

4 新任保安官 (Corkscrew)


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