刑事くずれ/最後の依頼人 ミッチ・トビン・シリーズ タイトル

刑事くずれ/最後の依頼人 ミッチ・トビン・シリーズ

原題

Don't Lie to Me

発表年

1972

著者/訳者/解説

タッカー・コウ/木村二郎/木村二郎

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

161(巻末「トビン最後の事件」及びミッチ・トビン・シリーズリスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1402
深夜のアメリカ・グラフィック美術館の廊下を、フラッシュライトの光を頼りに見まわる新入り警備員ミッチ・トビンの足を止めたのは、玄関のドアを叩く音だった。のぞきパネルを通して見えた金髪の女の顔に気づいて、トビンは身を固くした。リンダ・キャンベル! 最後に会ってから三年、だが忘れようにも忘れられない顔だった。彼女の夫ディンクを逮捕していながら彼女と関係を持ち、そのために相棒を死なせて警察を追われたのだ。今、そのリンダが目の前にいる……
リンダは悩みをかかえていた。出所してきたディンクに昔の仲間がつきまとっているという。名うての悪党フレッド・カーヴァーたち四人のチンピラを、ディンクから遠ざけてほしいとトビンに頼みこんできたのだった。ディンクへの負い目から、むげに頼みを断りきれないトビンは、リンダの話に耳を傾けながら見まわりを続けた。が、トビンが気をとられている間に、何者かが美術館に忍び入っていた。そして、展示室の床の真中に全裸の男の死体が置きざりにされていた!
四人の荒くれ者を相手にしながら、警察が手をつけかねる身元不明の男の殺人事件に挑むトビン。因縁の女リンダの登場と、難解な殺人の謎は、ハードボイルドと本格推理の魅力をあわせ持つと評されたシリーズの掉尾を飾るにふさわしい。失格刑事トビン、最後の事件!

初版

1982年(560円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001402-7

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