医者よ自分を癒せ タイトル

医者よ自分を癒せ

原題

Physician Heal Thyself

発表年

1935

著者/訳者/解説

イーデン・フィルポッツ/宇野利泰/編集部M

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

180(巻末「フィルポッツおぼえがき」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ294
イギリス南部の風光明媚な町ブリッドマスの市長アーサー・マナリングが殺害された事件は、一大センセーションを巻き起こした。町の発展のために別荘地の開発に精力的に乗り出して財をなした不動産業者であると同時に、貧民対策事業に多額の金を投げうって賞賛を浴びているこの人物を、誰が、なぜ殺さなければならなかったのか? だが、人々の異常なまでの関心を事件に引きつけたのには、もうひとつ別の要素があった。それは、事件の有り様が、七年前のちょうど同じ日に起きた被害者の息子ルウパート殺害事件にあまりに酷似していたことだった。現場は、景勝地マッターズ沼地のまったく同じ場所、しかも左のこめかみから撃ちこまれた銃弾が頭蓋を通り抜けている点も同じだった。 二つの事件を結びつけて考えないものはなかった。しかし、スコットランド・ヤードが七年前と同様、一番の腕利き刑事を派遣してあらゆる努力を続けたにもかかわらず、謎は再び未解決のまま残されてしまった。迷宮入りの二重殺人は永遠の謎を秘めたまま葬られようとしていた……だが、30年後、マックオストリッチ医師の手記が事件の恐るべき真相を白日のもとにさらけだす!
『赤毛のレドメイン』『闇からの声』と並び、大作家フィルポッツの代表的ミステリ。格調ある文体で悪の心理を容赦なく追求する心理ミステリの傑作。

初版

1956年

重版

1995年3版(850円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000294-0

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