大鴉殺人事件 タイトル

大鴉殺人事件

原題

The Shattered Raven

発表年

1969

著者/訳者/解説

エドワード・D・ホック/山本俊子/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

206(巻末「MWA受賞パーティの殺人」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1186
「ミステリの世界の紳士淑女諸君。今夜皆さんとともにあることは、私の光栄とするところであります」その夜最高の受賞者、合同放送のロス・クレグソーンが口をひらいた。だれもがテレビを通じて彼を知っていた。「私はミステリが若者を退廃させるという考え方に必ずしも同調するものではありません。しかし、特殊なケースとして申し上げるのですが、この私自身、ミステリの影響で堕落したといい得るかと思うのであります。これから皆さんに私がこれまで一度も人にしたことのない話を聞いていただこうと思います。22年ほど前のことです……」
それが彼の最後の言葉だった。突然轟音とともに弾丸がマイクロフォンから発し、彼の顔に襲いかかった。壇上に倒れた彼は何か言いたそうだったが、弾丸が入った口からは血が溢れるだけだった。しかし、ロス・グレグソーンは最後の力を振り絞った。彼は死を前にしてなお何か伝えようとするかのように、司会者の手から陶器の大鴉像をもぎとり、それを壇の床に打ち砕いたのだ!
アメリカ探偵作家クラブ受賞パーティ、300人のミステリ作家と編集者の眼前での大胆不敵な殺人。死のメッセージ”砕かれた大鴉”とは? 相談をうけるエラリイ・クイーンをはじめ、多数の実在のミステリ作家を登場させた新鋭ホックの期待の本格処女長篇!

初版

1972年

重版

1979年再版(620円)

入手

絶版

ISBN

4-15-001186-9

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