タイトル | 恐怖への旅 |
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原題 |
Journey into Fear | ||
発表年 |
1940 | ||
著者/訳者/解説 |
エリック・アンブラー/村崎敏郎/江戸川乱歩 | ||
カバーデザイン |
永田力 | ||
ページ数 |
242(巻末「アンブラー三説(一)」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ141 |
ギリシャで乗船してきた男の顔を見たグレアムは、足の裏から恐ろしい衝撃が伝わってきたかのようにガタガタ震え出した。グレアムがイタリアの汽船セストリ・レヴァンテ号に乗っていることが、どうして殺し屋ベーナトに知られてしまったのか? 第二次大戦勃発後まもなく、イギリスの兵器製造会社に勤める技師グレアムは、トルコ海軍の軍艦再装備についてひそかに打ち合わせをするため、イスタンブール行きを命じられた。が、ドイツ、イタリア、ロシア三国の軍当局は、その再武装計画をすでに知っており、装備の詳細を早晩のうちに手に入れようと何らかの行動を起こすことは予想された。案の定、グレアムは、尾行されたうえにホテルで狙撃され、九死に一生を得た。つてを頼り、トルコ秘密警察長官ハキ大佐にあった彼は、狙撃者が、ドイツ・スパイ団の依頼を受けているらしい殺し屋ベーナトだと知った。大佐のはからいで急遽海路を取ったグレアムは、ようやくひと息ついたばかりだったのだ。 逃げ道のない海の上で、彼はむざむざベーナトに捕われなければならないのか? だが、グレアムの握る秘密に関わるのは、彼ら二人ではなかったのだ…… 緊張高まる国際情勢のもとで、地中海航路に展開される手に汗握る虚々実々の駆け引き。スパイ小説史上に輝く巨星アンブラーの初期傑作。 |
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初版 |
1954年 | ||
重版 |
1998年4版(1100円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000141-3 |