タイトル | インターコムの陰謀 |
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原題 |
The Intercom Conspiracy (The Quiet Conspiracy) | ||
発表年 |
1969 | ||
著者/訳者/解説 |
エリック・アンブラー/村上博基/S・S | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
203(巻末にエリック・アンブラー著作リスト) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1239 |
『インターコム』─アメリカの政治暴露記事専門の週報。社主のノヴァック退役准将は、偏執的な反共主義のもとに、財産を投げ出して発行を続けていた。事実を歪曲し、あるいは捏造して強引に陰謀に結びつけた記事や〈世界的私設スパイ網〉からと称するあやしげな情報は、しばしば国務省やCIAとの衝突を引き起こしていた─。 『インターコム』の主筆、シオドア・カーターは高まる不安を抑えきれなかった。ノヴァックの突然の病死の後、雑誌を買い取ったのはブロックと名乗る謎の人物だった。武器火薬を扱う業者だというふれこみの新社主は、一度も姿を現わさない。そして、毎週送ってくる、削除なしで掲載すべしという命令つきの、一連の報告はまったく常識はずれのものだった─NATO軍偵察機やソ連のロケット燃料に関する、一般読者に理解できるはずのない情報、それも祖国を裏切った情報提供者の名さえ明かしている─なにが目的なのか? 米・ソの諜報部を刺激するだけではないか。ノヴァックのときのように、ご愛嬌ではすまないだろう……。 予想どおり、カーターの身辺には、えたいの知れない影がつきまとっていた。一方、探偵小説家ラティマーはこの謎を敢然と追いはじめたが……! 『ディミトリオスの棺』に続いて、ラティマーが挑む陰惨なスパイ戦。巨匠アンブラーの異色作。 |
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初版 |
1975年(500円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-001239-3 |