タイトル | スカイティップ |
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原題 |
Skytip | ||
発表年 |
1950 | ||
著者/訳者/解説 |
エリオット・リード(エリック・アンブラー)/村崎敏郎/村崎敏郎 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
228(巻末「磁器用粘土とアーサー王伝説」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ608 |
ロンドンに住む青年建築家、ピーター・アクランドは、医者の助言によって、静養のため、コーンウォールの小さな田舎町、ボスベランの農場に出かけた。アクランドがボスベランの駅に着いたときには、すでに日が暮れていた。迎えに出てくれるはずの農場の老夫婦は、駅に姿を見せなかった。彼はしかたなく、ひとり夜道を歩きはじめた。やがて、陶器用の粘土を採集した残物の山─白いズリ山─の麓に、二階建の田舎家が、行手に見えてきた。やっと目的の農場にたどり着いたと思ったアクランドは、ひと安心し、家のドアを叩いた。が、ドアを開けたのは、ひどくおびえた様子の猫背の男─誰あろう、政治評論家ヘンリー・ブラドックだった。しかも、ブラドックのポケットには拳銃が隠されている。そこは、アクランドが目ざす農場ではなかった。 農場に落着いて三日目、アクランドは、ブラドックと町に出かけた。そのとき、ブラドックは郵便局の前で若い女を眼にしたとたん、顔をまっさおにして、身体をぶるぶる震わせたのである。そして、町からの帰り道、ブラドックは尾行者を恐れるように、たえず振り返ってみるのだった。 だが、ブラドックに近づこうとする人物はまだほかにもいた。アクランドは前途に不吉なものを予感して、折角の静養も落着かぬ気持で過していた─果たして、アクランドの予感は的中した! ロンドンに二、三日の予定で帰ったはずのブラドックが行方不明になったのだ! 偶然にも政争に捲きこまれた一青年の不安と恐怖を描くエリオット・リードの第一級スリラー! |
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初版 |
1960年(180円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |