タイトル | 恐怖のパスポート |
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原題 |
Passport to Panic | ||
発表年 |
1958 | ||
著者/訳者 |
エリオット・リード(エリック・アンブラー)/加島祥造 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
186(巻末にエリオット・リード作品目録) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ589 |
ルイス・ペイジは、破産しかけた事業をたてなおすべく、緊急に相当の資金を必要としていた。そのルイスにとって、いまは、南米に近い島、サン・マテオのカサ・アルタコーヒー園にいる兄のジュリアンだけが、たのみの綱だった。ジュリアンは友情に篤い、寛大な男である。そのジュリアンが、弟の再三の懇望に、なんらかの連絡をしないはずがない。きっと、兄の身になにか起ったのだ。不安に思ったルイスは飛行機でサン・マテオに飛んだ。無論、ジュリアンに会うためだ。が……カサ・アルタのコーヒー園で彼を迎えたのは、衰弱しきった哀れな兄だった。しかも、兄ジュリアンの所有だったコーヒー園は、いつの間にか、スペイン人パスカル・ベネヴィデスの手に渡っているのだ。ベネヴィデスは、ジュリアンを薄暗い病室にとじこめたまま、専門医に見せないのみか、せっかく訪ねてきたルイスに会うことすら許さなかった。だが、そこで、ルイスは驚くべき事実を知った。死を待つばかりのジュリアンは、一週間前に結婚したのだ。相手の女は、サン・マテオにむかう旅客機で、ルイスと同席した、ライテという女だった。そして、ジュリアンの胸に巻かれた湿布用の白い包帯の下には、生々しい刀傷があった! こうした事実を知ったルイスはベネヴィデスの手で、コーヒー園の一室に監禁されてしまった……。はからずも外国の政争に捲きこまれたイギリス人一家の不安と恐怖! スパイ小説の第一人者、エリック・アンブラーがエリオット・リードの名で発表する第一級スリラー! | |
初版 |
1960年(150円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |