検事円を描く タイトル

検事円を描く

原題

The D.A. Draws a Circle

発表年

1939

著者/訳者/解説

E・S・ガードナー/中桐雅夫/中桐雅夫

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

216

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ537
地方検事ダグラス・セルビイのオフィスに、慌てた様子の洗濯屋が跳び込んできた。急いだのと興奮とで息を切らしている。男は、腕にかけていた三つ揃いの背広を検事のデスクの上に広げた。上着とチョッキには、弾痕とおもぼき穴が開き、そのまわりには点々と赤い染みがとんでいた。明らかに血痕だ! 洗濯屋は、オレンジ・ハイツ地区を配達してまわる間に、トラックに件の背広を投げ込まれたらしかった。前夜その地区からは、身に一糸もまとっていない男がうろついているというおかしな通報が入っていた。しかも、現場に急行した警官は一発の銃声を耳にしたという。セルビイはとっさに背広と裸の男を結びつけて考えた。その時、全裸の男の射殺死体が見つかったという知らせがもたらされた。発見場所は、やはりオレンジ・ハイツ、引っ越してきたばかりの、犯罪者との繋がりをとかく噂される大物弁護士A・B・カーの屋敷の隣りだった。その上、死体の近くで見つかった凶器の拳銃には、カーのおかげで最近釈放された窃盗犯の指紋が残っていたのだ。セルビイは死体の身許とカーの身辺に焦点を絞って捜査を始めたが……。
関係者の証言を集めたセルビイが、マディスン・シティの地図に円を描いた理由は? 正義漢の青年検事が奸智に長けた悪徳弁護士に敢然と挑戦するシリーズ第三作!

初版

1960年

重版

1984再版(670円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000537-0

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