うしろ向きの騾馬 タイトル

うしろ向きの騾馬

原題

The Case of the Backward Mule

発表年

1955

著者/訳者

E・S・ガードナー/船戸牧子

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

227

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ921
一隻の大型汽船が速度を落として金門湾に滑りこんできた。夕陽にそまったサンフランシスコを見て東洋から帰ってきたテリイ・クレインは突きあげてくる喜びをこらえきれなかった。手摺のそばに立ち、黒いくせのある髪を風になぶらせながら、船が静かに波止場に滑りこむまで、彼は移りゆく岸辺の風景にみとれていた。……
陽はすでに沈み、都会の上空には新月がかかっていた。その月を見て、テリイは女友だちのシンシア・レントンを想った。長の旅から帰った彼を出迎えに、シンシアは波止場に来ているにちがいない。……が、シンシアの影も形も波止場にはなかった。かわりに、彼の姿を執拗に追う三人の眼が光っている。タクシーを拾おうとするいとまもなく、テリイは三人の刑事に囲まれ、あっというまに黒塗りの大型セダンに押しこめられた。
それから、シンシアの管財人が殺され、シンシアの新しい恋人が容疑者となって裁判にかけられているのを知るまでに、ものの数分とかからなかった。しかも、兇行の現場に、その昔テリイがシンシアに贈った中国の由緒ある騾馬にのった仙人の像があったのが判明して、俄然テリイの身辺にまで事件の波は押しよせてきたのである! 待望久し、哲学的冒険家テリイ・クレイン再び登場!

初版

1966年(300円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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