タイトル | 遠い悲鳴 |
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原題 |
The Far Cry | ||
発表年 |
1951 | ||
著者/訳者 |
フレドリック・ブラウン/川口正吉 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
219 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ878 |
─突然、女の眼に恐怖が凍結した。女は後ろ手にキチンのドアノッブをまさぐり、そのナイフから後ずさった。恐怖はあまりにも激しく、女は悲鳴もあげ得なかった。あげたとしても、誰も聞く者はいない。ナイフを振りかざして女に迫ってくる男以外には、誰もいない。しかも、この男は狂っているのだ。女の手がドアノッブを探し当てた。女はそれを回した。女は身をひるがえして暗黒の夜の中に飛び込み、走った。死が女を追いかけてきた…… アロヨ・セーコの田舎町で、ジェニー・エームズが殺されて8年の歳月が流れていた。不動産屋のジョージ・ウィーヴァがジェニーの住んでいたという家を借りる頃には、迷宮入りとなったジェニー・エームズ事件の噂も消えかけていた。が、実話雑誌の記者をしている友人から、またとないチャンスを生かし、事件をもう一度洗って資料を提供してくれるように頼まれたジョージは、さっそくジェニーの面影を求めて行動を開始していった。やがて、山間にこだまするコヨーテの叫びにも似て、ジェニーの遠い悲鳴がジョージの耳もとまで響いてくるようになっていったのだが……事件から8年も経っているというのに、ジョージの行く手に待ち受けていたのはあまりにも意外な結末だった! |
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初版 |
1965年(270円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |