タイトル | 死体が空から降ってくる チビ医者の犯罪診療簿1 |
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原題 |
Le Petit Docteur | ||
発表年 |
1943 | ||
著者/訳者/解説 |
ジョルジュ・シムノン/原千代海/都筑道夫 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
263(巻末「チビ医者紹介」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ414 |
「もしもし! そちら先生ですか? 電話に出ていらっしゃるのは? もしもし、もしもし、切らないで!」 その声が、電話の向こうで震えていた。ひどい暑さの中を帰って来た通称チビ医者先生は、ひんやりと冷たい屋内と、空腹にこたえる山羊肉シチューの匂いを残して出てゆくのが残念でたまらなかった。だが、これは只事ではない! チビ先生は戸外でかんかんと陽に照らされている二人乗りの自家用車に取って返した。しかし……目指す家に来てみた先生は呆気にとられた。横柄な顔をした灰色の猫一匹以外、人っ子一人その家にはいなかったのだ! シムノンの数多い短篇中でも最も本格探偵小説的な短編集「Le Petit Docteur」に集められた短篇十二篇から、『チビ医者の犯罪診療簿1」として最初の六篇を収めた傑作短篇集。チビ医者とあだ名される開業医の素人探偵譚。 |
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初版 |
1958年(200円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |
1 チビ医者の嗅覚 (Le flair du petit docteur)
2 薄水色の服の令嬢 (La demoiselle en bleu pâle)
3 女が叫んだ (Une femme a crié)
4 マルブ氏の幽霊 (Le fantôme de Monsieur Marbe)
5 十二月一日の夫婦 (Les Mariés du 1er décembre )
6 死体が空から降ってくる (La mort tombé du ciel)