タイトル | 殺人鬼登場 |
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原題 |
Enter Murderers | ||
発表年 |
1960 | ||
著者/訳者/解説 |
ヘンリイ・スレッサー/吉田誠一/S | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
201(巻末「長篇第二作」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ718 |
むし暑い夏の夕暮れ……。不動産会社の社長エドワード・コプリイ・ブランドシャフトは、秘書ディーロレス・メイスンのアパートの前で車を停めた。いつになく興奮していた彼は、三ヵ月前に入社したばかりの、若くて魅力的なディーロレスとドライヴに出かけるところなのだ。ディーロレスはすでに旅行着をきて、彼を待っていた。が、好事魔多しとはこんなことをいうのだろうか─二人が抱き合って接吻しているとき、とつぜん別居しているディーロレスの夫のジョニイが部屋に入ってきたのだ。血気にはやるジョニイは二人にはげしくくってかかり……ブランドシャフトが、はっと我にかえったとき、手にディーロレスの拳銃をしっかと握り、床にはジョニイが、胸を真紅に染めて死んでいた! 事態の急変におどろいたディーロレスは、呆然自失しているブランドシャフトを尻目に警察に電話した。ほどなく現われた警官は、死体の処置はそのままに、二人をただちに警察署へ連行していった。と、死んだはずのジョニイが床からゆっくりと身を起した。そして、一瞬耳をすまし、電話をかけた─「うまくいったよ!」 ブロードウェイの演劇界を舞台に描く世にも奇妙な殺人劇! 『グレイ・フラノの屍衣』でアメリカ探偵作家クラブ最優秀処女長篇賞を得た鬼才スレッサーが、再び放つ異色の風俗探偵小説! |
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初版 |
1962年 | ||
重版 |
1993年再版(900円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000718-7 |