生きている痕跡 タイトル

生きている痕跡

原題

The Traces of Brillhart

発表年

1960

著者/訳者/解説

ハーバート・ブリーン/鷺村達也/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

260(巻末「五年ぶりの快心作」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ655
二月の寒風に雪が舞っているマンハッタンの夜、雑誌記者ウィリアム・ディーコンの事務所に幼友達のアーチー・シンクレアが突然訪ねてきた。そして、まったく奇怪な話をした─二ヵ月前に死んだはずの男が生きている、しかもアーチーはその男─作曲家兼歌手のブリルハートの死を確実に知っているというのだ! ディーコンにはこの話があまりに非現実すぎて信じられなかった。彼はアーチーを誘うと、近くのクラブに行った。が、丁度クラブに売り込みにきていた若い歌手志望の女の口から意外な事実を聞かされた─彼女はたった今、ブリルハートと夕食を共にしてきたという!ディーコンはこの事件に興味を感じ、ブリルハートについて調べはじめた。と、彼が生きていることを示す証拠が続々と現われてくる。それだけではない。ディーコン自身が図らずも電話で本人と話したのだ……。もはや彼の死を信じる訳にはいかなかった。だが、この時アーチーはブリルハートの死にまつわる不思議な秘密を語った─有名な老作曲家ルドルフ・ジャーシーは我が身のように可愛がっていた娘に自殺された。が、その自殺の原因がブリルハートとの恋にあると知ると、ジャーシーは最も残忍な方法で彼を殺害し、死体をひそかに人里離れた山林の中に捨てた。その後、新聞はそこで身許不明の死体が発見されたことを報じている……。ブリルハートの死は明らかだった。しかし─ブリルハートは生きている! ハーバート・ブリーン、待望の傑作!

初版

1961年(210円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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