アメリカの本格作家。1930年代にピーター・キント警部補を主人公とする本格色の非常に濃い作品を数作発表したこと以外、詳しい経歴などは不明です。
わが国では代表作の長編「鼻かけ三重殺人事件」のみが邦訳されて新青年に掲載されいて、当時生粋の本格ミステリ愛好家として知られた推理作家の甲賀三郎から高い評価を得ました。そしてその作品は別冊宝石にも再録されています。
黄金時代の本格ミステリ作家としてはやや知名度も落ち、あまり馴染みのない方も多いかと思いますが、「鼻かけ三重殺人事件」は本格推理小説好きならぜひチェックしておきたい作品といえるでしょう。
また新青年掲載時の松野一夫氏の描かれた表紙はなかなか味わいがあり個人的に好きな表紙絵の一枚なのですが、他の新青年の号と同様に極めて入手は困難です。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | It Couldn't Be Murder | 1935 | - | |
2 | 鼻かけ三重殺人事件 | 別冊宝石79('58) 新青年'37新春増刊 |
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3 | Murder of a Matriarch | 1936 | - | |
4 | The Upside Down Murders | 1937 | - | |
5 | The Cock's Tail Murder | 1938 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Drink the Green Water | 1948 | - | |
2 | The Milkmaid's Millions | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Blood on Broadway | 1930 | - | 未単行本化 |
2 | Lilies for Madame | 1938 | - | |
3 | Death Has Seven Faces | 1949 | - |