狂気の影 タイトル

狂気の影

原題

Shadow of Madness

発表年

1950

著者/訳者/解説

ヒュー・ペンティコースト/久里瀬いと/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

243(巻末「二流の人」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ848
 精神病理学の権威ドクター・ジョン・スミスは、激務の合間に釣りに出かけるのを唯一の楽しみとしていた。仕事の内容が内容だけに、人里離れた大自然の中でひとり釣りに興ずるのは何ものにも代え難いものがあった。が、そんなジョンの期待を裏切って、今度の釣り旅行には静けさどころか、予想もできないような事件が待ち構えていた……ふとしたことで道に迷ったジョンは潅木の林の中をかき分けながら、やっとのことで空地に出たのだが、そこには小型軽機銃を構えた男が立っていて、銃口をジョンの胸にピタリと向けていたのだ!
ジョンには何やら訳が分からなかった。が男は本気だった。やがて、男はマーク・ダグラスと名乗り、ジョンを近くの石造りの家に連れてきた。そこには八人の男女が待っていて、誰もが張りつめた表情をしていた。しかも、みんなの面前で銃を構えたマークの意外な告白─金持ちの彼は、ここ数年来何者かに脅迫されてきて、その訳の分からぬ脅迫には我慢できなくなった。彼の出世を阻み、苦しめ続けてきた脅迫者は、この中にいるはずだから、ここですべての決着をつけてしまうというのである!
それにしても一堂に集まった男女とマークとはどういう間柄なのか? そしてジョンは? 突然陥った狂気の世界を滋味ある筆致で描いたサスペンス小説の快打!

初版

1964年(270円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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