タイトル | 花火と猫と提督 |
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原題 |
The Undoubted Deed (米 A Capitol Offense) | ||
発表年 |
1956 | ||
著者/訳者/解説 |
ジョスリン・デイヴィー/北村太郎/北村太郎 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
275 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ441 |
ガイ・フォークス祭りの夜、ワシントンのイギリス大使館では、各国大使や外交官を招いて盛大なパーティを催した。パーティの呼びものは、花火好きの大使が、この日のために特に考案した仕掛花火だった。大使館の庭園に集まった人々が等しく見上げる中に、花火は打ち上げられた。夜空は極彩色の無数の星で満たされた。大きな火球が宙天高く空にかかって、ふいにあらゆる色と形になって炸裂した。海が現われ、潜水艦が浮き上がり、それを追う駆逐艦が眩しい日光となって迫ったかと見る間に轟然と爆発する……素晴しい眺めだった。人々はただ酔ったように、首の痛くなるのも忘れて空を見上げていた。だがその時、別世界のように静かな大使館裏の暗闇で、大使館員の一人が、頭を射抜かれて即死していたのだ! イギリス現代探偵小説の特徴といわれるドライ・ヒューモアとハイ・ブロウな機智とが、この作品ほど見事に生かされている例はない。イギリス大使館を舞台に、元提督のイギリス大使、各国大使、外交官、スパイ、右翼秘密結社員、政治家、科学者、貴婦人など色とりどりの登場人物の入り乱れるうちに展開するダイナミックな現代的探偵小説! |
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初版 |
1958年(210円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |