九つの答 タイトル

九つの答

原題

Nine Wrong Answers

発表年

1952

著者/訳者/解説

ジョン・ディクスン・カー/青木雄造/青木雄造

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

437

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ394
隣の書斎からビル・ドーソンの耳にはいってきた会話は、盗み聞きをしまいという慎みを忘れさせるほど興味深いものだった。弁護士のアンバレーはラリーという若い名の男に、しきりにロンドン行きを勧めている。いますぐニューヨークを出発してラリーの伯父ゲイ・ハーストを訪ねれば、大富豪であるハーストの家督相続人に指定されるという。信じられないほど、上手い話だ。しかし、弁護士と恋人のジョイの強い勧めにもかかわらず、ラリーはなぜか渋っていた。何かをひどく怖れている様子だった。ドーソンの好奇心はいやがうえにも高まった。が、その好奇心がドーソンの運命を大きく変えることになるのを、彼は少しも気づかなかった。 ドーソンが話を聞いてしまったことを知ったラリーは、彼に一つの提案を持ち出した。自分の身替りとなってロンドンへ行って欲しい。六ヶ月間伯父を欺いてくれたら一万ドル払う、という。一文無しのドーソンには、一万ドルはもちろん、故郷のロンドンへ帰れるのも魅力だった。ドーソンは提案を受け、旅立った。だが……その直後、彼は不可解な謎の只中にいる自分に気づいた。ラリーは何者かに毒を盛られて死に、ドーソン自身はお尋ね者として追われる身となっていたのだ! 巨匠、読者に挑戦! フェア・プレーによる謎の推理という本格推理の原則を常識破りに飛躍させた問題作。

初版

1958年

重版

1989年再版(790円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000394-7

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