天国か地獄か タイトル

天国か地獄か

原題

Neither a Candle Nor a Pitchfork

発表年

1969

著者/訳者/解説

ジョイス・ポーター/沢川進/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

235(巻末「エディ・ブラウン登場!」

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1210
イギリス諜報員エディ・ブラウンが特別海外部の部長モーリス卿から、休暇の代わりに与えられた任務は、アメリカでの仕事のはずだった。外の様子を全く見ることのできない飛行機の座席から、突然、パラシュートをつけて放り出されたエディの眼下には、馬の大群が草をはむ大平原が広がっていた。本場のウェスタンだ! 落下した地点に駆けつけたボーイに、エディは得意げに南部訛りの挨拶を送った。だが、返ってきたのはなんとロシア語の挨拶だった。狸親父のモーリスにだまされたのだ!
結局、エディが推薦状つきで送られてきたところは、ソ連の集団農場の一つだった。その農場は、いろいろな分派の宗教者の集団で、弾圧を避けるため、巧みにその事実を共産党の眼から隠し続けていた。しかし、農場内で鼻つまみ者であったリュドミラという女が、つい最近情婦を殺害して逮捕され、もし裁判で死刑にするなら、農場の秘密をばらして、全員を道連れにすると脅迫してきた。エディの任務はリュドミラの命を救うということであった。が、刑務所の警備は厳重で、脱走はまったく不可能であった。そこで、奇想天外な脱出計画が……。
ドーヴァー・シリーズで見事に才能を開花させたジョイス・ポーターが、スパイ小説に挑戦した新シリーズ。新鮮な感覚のユーモア・サスペンス小説!

初版

1973年

重版

1980年再版(680円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001210-5

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