タイトル | 二月三十一日 |
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原題 |
The Thirty-First of February | ||
発表年 |
1950 | ||
著者/訳者/解説 |
ジュリアン・シモンズ/桑原千恵子/明記なし | ||
カバーデザイン |
中根良夫 | ||
ページ数 |
218 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ129 |
広告会社に勤めるアンダソンの妻ヴァレリイが死んだのは、第二次大戦も終ったある年の二月四日。その夜、地下室に酒を取りにいった妻が戻らないのを不審に思った彼は、様子を見にいって首の骨を折った妻の死体を発見した。暗い中で階段に足でも引っかけたのだろうか? 謎めいてはいたものの、検死の結果は”事故死”だった。 それから三週間が過ぎた。仕事に追われるアンダソンの身辺に妙な事が起こりはじめた。外出先から帰り、あるいは顧客との用談を終え、ふと机に目をやると、卓上カレンダーがいつの間にか”二月四日”になっている。その上、郵便物には妻の筆跡で書かれた手紙が入っていた。しかもそれは、明らかにアンダソン以外の人物に宛てて書かれたラブレターだったのだ。いったい誰が、なんの目的で、こんなことを……? 一方警視庁のクレス警視の許には匿名の手紙が届いていた。中には、アンダソンが妻を嫌っていたこと、事故の少し前に、妻に生命保険をかけていたこと、などが記されていた。 アンダソンの日常に堆積する恐怖─やがて事件は息を呑むようなクライマックスへ! たたみかけるようなサスペンス、そして細密な心理描写─イギリス・ミステリ界の重鎮が発表するや各紙誌の絶賛を浴びた初期の代表作。 |
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初版 |
1955年 | ||
重版 |
1987年再版(750円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000129-4 |