紙の臭跡 タイトル

紙の臭跡

原題

The Paper Chase

発表年

1956

著者/訳者

ジュリアン・シモンズ/庫田謙一

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

317

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ742
学生時代、推理小説を書いたチャールズ・アプルゲイトは、大学を卒業すると、ケント州にあるブラムリー・ホールへ教師として赴任する。このブラムリー・ホールは世の非行少年や少女たちばかりに教育を施す特殊な学校である。アプルゲイトがこの学校に職を選んだのは、なにも気まぐれからではない。こうした特殊な学校を舞台にした推理小説を書こうと考えたからである。だが、彼がこの学校に着任する早々、殺人事件が起った。同僚のフランク・モンタギューが寝ているところを鋭利なナイフで一突きにされたのだ! アプルゲイトはその無残な死体を見た途端モンタギューが言った謎の言葉を思い出した─「おまえはジョニーのことでこの学校にきたのか?」……。
アプルゲイトにはこの言葉が何を意味するのか分からなかったが、この殺人事件に何らかの関係があることは間違いないらしい。しかし、警察はモンタギュー殺しの容疑を彼の方に向けてきたのだ。今やアプルゲイトはのんきに推理小説を書いているどころではなくなった。下手をすれば、自分が殺人犯にされかねない。そこで彼は自らこの事件を解決する決心をした……。
第二次大戦中、ナチス・ドイツがイギリスの経済界を撹乱させようと秘かに計画したある事件を舞台に描く、ジュリアン・シモンズの野心的な本格ミステリ!

初版

1963年(320円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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