タイトル | 犯罪の進行 |
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原題 |
The Progress of a Crime | ||
発表年 |
1960 | ||
著者/訳者/解説 |
ジュリアン・シモンズ/小笠原豊樹/S | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
231(巻末「エドガー賞に輝く犯罪小説」&シモンズ作品リスト) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ677 |
11月5日の夜、ロンドンから遠く離れたファー・ウェザーの町は、湧きに湧いた。その夜は、イングランド古来の祭日、ガイ・フォークス・ナイトだったのだ。が、そこに派遣された地方新聞『ガゼット』の記者、ヒュー・ベネットは、大したニュースを期待していなかった。婦人家庭欄のために、つまらない探訪記事を書くのかと思うと、むしろ、内心不満でならなかった。 しかし、その不満も消し飛ぶ事件が、ヒュー・ベネットの眼の前で起こったのである。祭りを祝う人々が、町の芝生で明々と燃える焚火を囲み、名物の奇怪な人形を燃やして、口々にはやし立てていたとき─オートバイの轟音が聞こえてきた。そして、5、6条のライトを芝生に浴びせかけたと思う間、オートバイのエンジンが止まり、ライトが消えた。次の瞬間、グレン隊風の若者が5、6人、芝生に向かって走ってきた。そのうちのひとりが、町の顔役、ジェイムズ・コービーをナイフで刺したのだ! まさに、一瞬の出来事だった。若者たちが逃走した後、コービー老人の死体を、町の人たちは呆然と見守るばかりだった……。 若い新聞記者、ヒュー・ベネットはこの殺人事件を目撃した。しかし、彼が目撃した事件の裏には、複雑な謎が潜んでいた。 イギリスの探偵小説の第一人者シモンズの最新作! 1961年度アメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞に輝く犯罪小説の傑作! |
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初版 |
1961年 | ||
重版 |
1993年再版(950円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000677-6 |