アメリカの女流ミステリー作家。カリフォルニア大学で宗教学を専攻し、バークレーの神学校で神学を修め、30歳以上も年上の宗教学教授と結婚します。
それから夫とともに5大陸20カ国以上を旅行した後執筆活動を開始し、1993年、デビュー作となった「捜査官ケイト」でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀新人賞を獲得する幸運に恵まれます。
そしてこれ以後はこのデビュー作に登場した女性捜査官のケイト・マーティネリと、シャーロック・ホームズの弟子の女性素人探偵メアリ・ラッセルの活躍するホームズ・パスティーシュの2つのシリーズを中心に作品を発表し、人気作家としての地位を確固たるものとしています。
ちなみにデビュー作は「捜査官ケイト」でしたが、これは彼女自身3番目に書いたものらしく、そのひと月ほど前には既にメアリ・ラッセルものを二つ執筆していたといいます。従って彼女自身が初めて書いたミステリ作品というのは実は「シャーロック・ホームズの愛弟子」ということになるようです。
メアリ・ラッセル・シリーズについては1915年、イギリスのサセックスの丘で15歳のメアリ・ラッセルが探偵を引退したシャーロック・ホームズと出会うところから始まりますが、不幸な事故で家族を亡くしたメアリが、友人として、教師として、父親として、そして時には親友としてホームズと向き合い、真摯に事件に取り組んで行く姿が活き活きと描かれているのが特徴の好シリーズです。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | シャーロック・ホームズの愛弟子 | 1994 | 集英社文庫('97) | |
2 | 女たちの闇 | 1995 | 集英社文庫('99) | |
3 | A Letter of Mary マリアの手紙 |
1997 | 集英社文庫('00) | |
4 | バスカヴィルの謎 | 1998 | 集英社文庫('02) | |
5 | O Jerusalem エルサレムへの道 |
1999 | 集英社文庫('04) | |
6 | Justice Hall 公爵家の相続人 |
2002 | 集英社文庫('06) | |
7 | The Game 疑惑のマハーラージャ |
2004 | 集英社文庫('10) | |
8 | Locked Rooms | 2005 | - | |
9 | The Language of Bees | 2009 | - | |
10 | The God of the Hive | 2010 | - | |
11 | Pirate King | 2011 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Beekeeping for Beginners | 2011 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Mrs Hudson's Case ハドスン夫人の事件 |
1997 | HMM'99.10 | アンソロジー「Crime Through Time」に収録 |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | A Darker Place (The Birth of a New Moon) 奥津城(おくつき) |
1999 | 集英社文庫('01) | アン・ウェヴァリー |
2 | Folly | 2001 | - | サスペンス |
3 | Keeping Watch | 2003 | - | |
4 | Califia's Daughters | 2004 | - | Leigh Richards名義 |
5 | Touchstone | 2007 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 裸のフェニックス | 2001 | ソニー・マガジンズ ヴィレッジブックス('02) | マーシャ・タリー編 |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Paleta Man | 1999 | - | |
2 | Weaving the Dark | 2004 | - | |
3 | The Salt Pond | - | ||
4 | Cat's Paw | 2006 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | ローリー・キングのコナン・ドイル論 | HMM'99.5 |