日本で別れた女 タイトル

日本で別れた女

原題

The Japanese Mistress

発表年

1972

著者/訳者/解説

リチャード・ニーリイ/金田文夫/S・S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

220(巻末「サスペンス派の気鋭」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1388
広告会社の重役スコット・ウエルズの養女キャサリンは、古い物入れから見つけた原稿を読みふけった。父が昔、作家を志して書いた、小説のためのノートだった。舞台は占領下の東京。進駐軍の若い兵士が美しい日本娘と恋におち、悲しい別れをするまでのロマンチックな物語だった。キャサリンは思わずにやりとした。主人公の兵士は父にちがいない。いかにも父らしいやさしい人物だ。その時のキャサリンには、この原稿が恐ろしい殺人の火種になろうとは想像もできなかった!
スコットの妻ティナは、原稿を読むとすぐに夫を疑いはじめた。この主人公が夫なら、日本娘も実在の人物のはずだ。夫がひそかに日本の友人と連絡をとっているのを知ったとき、ティナの疑いは深まった。二十年後のいまでも、夫の心には日本の恋人の存在が生きつづけているのではないか? ティナは、たまたまソウサリートに来ていたいとこのガードナー・プレスコットに夫の行動を監視するように頼んだ。気が進まないながらも、ティナの奔放な魅力に負けたガードナーは探偵のまねごとを始めた。そんなある夜、ガードナーはスコットの家を訪れた。だが、そこで彼を待っていたのは、本立てで頭を殴られて死んでいる、ティナの無残な姿だった! 二転三転する息もつかせぬプロット、結末に用意されたはなれ技! 気鋭作家が贈るサスペンスの秀作。

初版

1982年

重版

1995年3版(950円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001388-8

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