タイトル | 雪どけの死体 |
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原題 |
Death in a Cold Climate | ||
発表年 |
1980 | ||
著者/訳者/解説 |
ロバート・バーナード/山内三枝子/山内三枝子 | ||
カバーデザイン |
佐藤茂明 | ||
ページ数 |
207 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1450 |
濃い夕闇を切り裂くように、戌は鋭い吠え声を上げた。しきりにあたりを嗅ぎまわり、雪を掘り返している。飼い主と通りがかりのスキーヤーが近づいてきたのに力を得て、犬や雪に埋もれた何かを思いきり引張りはじめた。二人は犬がくわえているものをのぞきこんだ。目を疑ったが、見間違いようはない。それは人間の耳だった! ノルウェー北部の町トロムソで犯罪といえば、酔っ払いの喧嘩ぐらいのものだ。だが、今度は明らかに殺人事件だった。雪の下で発見された青年は、後頭部を鈍器で殴打され、身元を隠すためか下着まではがされていた。ファーゲルモ警部はすぐに、数週間前、荷物を置いて宿から消えた外国人の青年のことを思い出した。警察は新聞に失踪人広告を出したが、情報はまったく寄せられていなかった。 一方、死体発見の報は町の住人の一部にも目に見えぬ波紋を投げた。クリスマスの直前、それらしき若者があるパブの外国人が多く集うテーブルに姿を現わしていた。その場には少なからぬ人々がいたのに、誰一人警察に届け出た者はいなかった。それぞれに思惑があるのか─ファーゲルモは青年の身元を追うかたわら、証人たちの重い口をねばり強く開かせにかかったが……? 北極圏の町に姿を現わしたイギリス青年が抱いていた秘密とは? 英米で人気急上昇の本格派、会心の第三弾! |
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初版 |
1985年(700円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-001450-7 |