タイトル | ニコラス街の鍵 |
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原題 |
The Key to Nicholas Street | ||
発表年 |
1952 | ||
著者/訳者/解説 |
スタンリイ・エリン/福田陸太郎/都筑道夫 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
189(巻末「E・Q・M・Mが生んだ秀才」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ313 |
ケイト・バルウが殺された。美しく、優しく、完璧な芸術家だったケイト・バルウが。およそ女と生まれたなら、ケイトのようになりたい、若く、かしこく、魅力ある女性に、才能とミンクのコートとキャデラックを持って、自由気ままに暮せるような女性になりたいと願わぬ者はなかったろう……。そのケイト・バルウが、自分の邸の地下室でむごたらしく殺されたのだ! 瀟洒な高級住宅地ニコラス街に女流画家ケイト・バルウが移り住んできたことが、近隣の住人たちに大きな波紋を投げかけていた。とくに、隣家のアイレス家に与えた影響は強かった。温和で誠実な夫ハリーがケイトの魅力に参っていることは明らかで、体面を最優先する妻ルーシルとの間の溝は深まるばかりだった。おとなしい娘ベティスは、ケイトの友人マット・チェイヴズの、粗野で危険な魅力の虜になっていた。一見、深い絆で結ばれた平和な家庭に見えたアイレス家。その家庭が、ひとりの女の登場で崩壊しかかっていた。そして、家庭内に高まる緊張感が最高潮に達したとき、この成行きに決着をつけるかのように、何者かがケイト・バルウをこの世から消し去ってしまった……! 短篇はいうまでもなく、長篇でも多彩な手法を駆使して話題作を送り出す巨匠エリンが、各章ごとに視点を変える異色の構成と、緊密な文体で絶賛を博した初期傑作。 |
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初版 |
1957年 | ||
重版 |
1984年再版(600円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000313-0 |