UK アバークロンビー・リューカー
(Abercrombie Lewker)

マッターホルンの殺人
「マッターホルンの殺人」
(1951年)
(新樹社)

 イギリスの本格作家グリン・カーのミステリ長編すべてに登場する探偵。

 本職はシェイクスピア劇団の俳優兼舞台監督。俳優としてナイトの称号を受ける活躍をする一方で、戦時中は秘密諜報部員として活躍し、戦後はアマチュア探偵として数々の難事件を解決に導いています。

 その風貌は同じシェイクスピア俳優の探偵であるクイーンのドルリー・レーンとはかなり異なりチャールズ・ディケンズのピクウィックを想像させる太ってずんぐりとした体型をしていますが、シェイクスピアの古典を引用して鋭い推理を展開するところは良く似ています。

 物語の最後になると関係者一堂を集めて推理を披露し、些細な手がかりから犯人を鮮やかに指摘してみせます。


■原作■

グリン・カー
(Glyn Carr 英 1908-2005)


■人物ファイル■

愛称
フィルシー (Filthy)
職業
シェイクスピア劇団の俳優兼監督
協力者
イギリス秘密情報部のチーフ、サー・フレデリック・クレイベリー
事件簿
18長編

■事件ファイル■

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Traitor's Mountain 1945 - ショーウェル・スタイルズ名義
2 Kidnap Castle 1947 -
3 Hammer Island -
4 Death on Milestone Buttress 1951 -
5 マッターホルンの殺人 新樹社 新樹社ミステリ('99)
6 黒い壁の秘密 1952 創元推理文庫294-6
7 The Corpse in the Crevasse -
8 Death Under Snowdon -
9 A Corpse at Camp Two 1954 -
10 Murder of an Owl 1956 -
11 The Ice Axe Murders 1958 -
12 Swing Away, Climber 1959 -
13 Holiday with Murder 1960 -
14 Death Finds a Foothold 1961 -
15 Lewker in Norway 1963 -
16 Death of a Weirdy 1965 -
17 Lewker in Tirol 1967 -
18 Fat Man's Agony 1969 -

【参考】「マッターホルンの殺人」(新樹社 新樹社ミステリー)
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