ソーンダイク博士の後継者と目される科学者探偵
アメリカの小説家ローレンス・G・ブロックマンの生み出した科学者探偵。
シャーロック・ホームズのライヴァルとして、そして科学探偵の元祖としてミステリ史上に名を残したR・オースチン・フリーマンのソーンダイク博士の後継者と呼ばれ、現代医学と科学捜査を見事に結合させた好シリーズとして〈コリアーズ〉誌に10年以上にわたって連載されて人気を集めたといいます。
ノースバンクにあるパスツール病院に研究室を持つ病理学者で、はるばるインドのカルカッタから病理学を学びに来ているモチラル・ムーカージ博士を助手に、そしてマックス・リッター警部補を協力者に、持ち前の科学知識を総動員していくつもの事件を解決に導いていきます。
博士の活躍する短編群は計2冊の短編集にまとめられていますが、このうち第1短編集の「Diagnosis: Homicide(診断は他殺)」はクイーンの定員にも選ばれています。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Recipe for Homicide | 1952 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
1 | Diagnosis: Homicide (診断は他殺) |
1950 | - | クイーンの定員106 | |
1 | But the Patient Died | - | |||
2 | ディナーにラム酒を (ディナーはラム酒で) |
創元推理文庫169-4「ディナーで殺人を/下」('98) 河出文庫「美食ミステリー傑作選」('90) 大和書房「とっておきの特別料理」('83) |
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3 | The Phantom Cry-Baby | - | |||
4 | なまず物語 | 早川文庫80-7「エドガー賞全集/上 アメリカ探偵作家クラブ傑作選6」('83) HMM'80.10 |
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5 | The Half-Naked Truth | - | |||
6 | やぶへび | 角川文庫「北村薫の本格ミステリ・ライブラリー」('01) 別冊宝石119('63) |
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7 | Brood of Evil | - | |||
8 | Diagnosis Deferred | - | |||
2 | Clues for Dr. Coffee | 1964 | - | ||
1 | Old Flame | - | |||
2 | The Man Who Lost His Taste 舌のつぶれた男 |
EQMM'59.12 | |||
3 | Stacked Deck | - | |||
4 | The Swami of Northbank | - | |||
5 | Murder Behind Schedule 予定時間後の殺人 |
HMM'70.7 | |||
6 | The Spuare on the Hypotenuse | - | |||
7 | Calendar Girl | - | |||
8 | Kiss of Kandahar | - | |||
9 | Wrong-Way Tosca | - | |||
10 | The Wolf and the Wayward Wac | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | コフィ博士と天才児 | 1971 | 早川文庫80-6「殺人心理学/下 アメリカ探偵作家クラブ傑作選5」('82) | |
2 | Dr. Coffee and the Other Twin コフィ博士と双生児の片割れ |
HMM'97.10 |