アメリカの小説家フランク・グルーバーが生み出した、ボディ・ビルの本を売るセールスマンの凸凹コンビ。
ジョニーは主に「知力」部門を担当し、口の上手さと頭の切れでは誰にも負けないと自負しているのっぽで痩せたセールスマンで、他方ジョニーの子分であるサムは「体力」部門を担当し、身長5フィート8インチ(175センチ)で体重220ポンド(100キロ)で全身筋肉質の体をしています。
このように2人はお互い全く正反対の特徴をもっていて、お互いの足りない部分を補い合っています。
二人は集会など人の多く集まる所に現われては”生きた商品見本”サムの体に鉄鎖を巻きつけ、それを引きちぎらるパフォーマンスを見せて周囲の関心を惹きつけ、ジョニーの巧みな弁舌で「病弱で50キロもなかった男がこのようになったのはアズタパッチ・インディアンの秘法によるものだ」と大ぼらを吹いては『だれでもサムスンになれる』というボディ・ビルのハウツー本を売りつけることをその生業としています。
全米各地を渡り歩いて、その行く先々で騒動を巻き起こし、殺人事件に巻き込まれてはジョニーの機転と巧みな推理で事件を解決していきます。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | フランス鍵の秘密 | 1940 | HPB1775 | グルーバーの第1長編 |
2 | 笑うきつね (笑う狐) |
HPB694 別冊宝石51('55) |
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3 | The Hungry Dog (Hungry Dog Murders) (Die Like a Dog) |
1941 | - | |
4 | コルト拳銃の謎 (海軍拳銃) |
創元推理文庫128-1 HPB365 東京創元社 世界推理小説全集76('58) |
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5 | The Talking Clock | - | ||
6 | The Gift Horse | 1942 | - | |
7 | The Mighty Blackhead (The Corpse Moved Upstairs) |
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8 | ゴースト・タウンの謎 (ゴースト・タウンの秘密) |
1945 | 創元推理文庫128-2 学習研究社 中学一年コース'65.11 中学生傑作文庫(抄訳) |
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9 | The Honest Dealer | 1947 | - | |
10 | レコードは囁いた… (ささやくレコード) (レコードの中の殺人者) |
別冊宝石97('60) 鶴書房 ミステリ・ベストセラーズ「暗黒街をさがせ」 中学の友二年5月号付録('62) |
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11 | The Scarlet Feather (The Gamecock Murders) |
1948 | - | |
12 | The Leather Duke (A Job of Murder) |
1949 | - | |
13 | The Limping Goose (Murder One) (びっこの鵞鳥) |
1954 | - | |
14 | Swing Low, Swing Dead | 1964 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 100-to-1 for Your Money お金を千倍にする方法 |
1939 | EQMM'57.7 | |
2 | The Jungle Shawl | 1948 | - | |
3 | Murder at the Race Track | 1955 | - |
【参考】「フランス鍵の秘密」(早川書房 ハヤカワポケットミステリ)