USA ニッキー・ウェルト教授
(Nicky Welt)

九マイルは遠すぎる
「九マイルは遠すぎる」
(1967年)
(早川書房)

 アメリカの推理小説家ハリイ・ケメルマンが生み出したアマチュア探偵で、アメリカのスノードン基金英語・英文学名誉教授。

 ニッキーは通称であり、本名はニコラス・ウェルトといいます。40代後半ですが白髪で皺が目立つため、その風貌は実際より老けて見えます。

  彼が探偵役をつとめるようになったのは、物語の語り手であり、ニッキーの親友で同僚でもあった「私」が、大学を辞めて郡検事になったことで、「私」の仕事を手伝う形で難事件を解決したことにあります。

 「私」から聞いた話をもとに純粋論理的推理を働かせて事件を解き明かす安楽椅子探偵の代表格で、全8短編と数は少ないですが、本格ファンの間でも評判のシリーズです。


■原作■

ハリイ・ケメルマン
(Harry Kemelman 米 1908-96)


■人物ファイル■

本名
ニコラス・ウェルト (Nicholas Welt)
職業
フェアフィールド郡のスノードン基金英語・英文学名誉教授
協力者
元教授で郡検事である「私」

■事件ファイル■

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 九マイルは遠すぎる 1967 早川文庫19-2
HPB1158
クイーンの定員125
ハヤカワベスト100・77位
EQアンケート19位
1 九マイルは遠すぎる
(九マイルの歩行)
1947 講談社文庫「安楽椅子探偵傑作選」('79)
早川書房 世界ミステリ全集18「37の短篇」('73)
HMM'89.8
HMM'68.1
2 わらの男 1950 HMM'69.5
3 10時の学者
(博士論文殺人事件)
1952 光文社文庫「クイーンの定員 IV」('92)
HMM'70.6
4 エンド・プレイ 1950 HMM'70.10
5 時計を二つ持つ男 1962 EQMM'63.1
6 おしゃべり湯沸し
(アデルフィの壺)
1963 HMM'67.10
7 ありふれた事件
(冬の夜ばなし)
1962 EQMM'63.2
8 梯子の上の男
(梯子の男)
1967 HMM'68.8

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