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ホームズをこよなく愛する迷探偵
通信教育探偵 ファイロ・ガッブ
(Correspondence-School Detective Philo Gubb)
「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」
（1918年）
（早川書房）
アメリカの著名なユーモア作家エリス・パーカー・バトラーの生み出した迷探偵。
ミシシッピ河流域の小さな田舎町、リヴァーバンクに在住し、本職は経師屋ですが大の探偵マニアぶりが高じて”日の出探偵事務所（朝日探偵社）の通信教育探偵術講座”を受講し、晴れて私立探偵を開業。事務所の壁には”受講免状”が額に入れられうやうやしく飾ってあります。
シャーロック・ホームズの大ファンであることからいつも痩身にガウンをまとい、古風な鹿打ち帽にカラバッシュ・パイプをくわえるという徹底振り。
顕微鏡と変装セットをかたときも手離さず、ひとたび事件が起きれば真っ先に現場に駆けつけますが、受講の甲斐もなくいつも迷探偵ぶりを発揮、また自分では変装の名人だと信じているものの騙される人間は一人もいないのでした。
このように探偵としてはとても一人前とはいえないガッブですが、その迷探偵ぶりに喝采を送る人も多く、ガッブはリヴァーバンク随一の名物男として町の人々から親しまれています。
■原作■
エリス・パーカー・バトラー
（Ellis Parker Butler 米 1869-1937）
■人物ファイル■
- 住所
- ミシシッピ河流域の小さな田舎町、リヴァーバンク
- 職業
- 本業は経師屋（壁紙張り職人）
”日の出探偵事務所（朝日探偵社）の通信教育探偵術口座（ライジングサン・ディテクティヴ・エージェンシーズ・コレスポンダンス・スクール・オブ・ディテクティブ）を受講し、晴れて私立探偵を開業 - 尊敬する人
- シャーロック・ホームズ
- 好きなもの
- 大の探偵マニア
- 愛用品
- 浴衣を、古風な鹿打ち帽、カラバッシュ・パイプという出で立ち
顕微鏡と変装セット - 学歴・職歴
- 通信教育探偵(Correspondence-School Detective)
- 特技
- 変装？
- 事件簿
- 44短編
■事件ファイル■
【短編集】
| No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
| 1 | 1918 | 国書刊行会（'12） | クイーンの定員61 | ||
| 1 | ゆでたまご （うで卵） |
1913 | 新青年'33新年増大 | ||
| 2 | ペット | 1914 | |||
| 3 | 鷲の爪 | ||||
| 4 | 秘密の地下牢 | 1913 | |||
| 5 | にせ泥棒 | ||||
| 6 | 二セント切手 | ||||
| 7 | にわとり | ||||
| 8 | ドラゴンの目 （竜の目） |
||||
| 9 | じわりじわりの殺人 | ||||
| 10 | マスター氏の失踪 | 1914 | |||
| 11 | ワッフルとマスタード | ||||
| 12 | 名なしのにょろにょろ | ||||
| 13 | 千の半分 | 1915 | |||
| 14 | ディーツ社製、品番七四三二〈ベッシー・ジョン〉 | ||||
| 15 | ヘンリー | ||||
| 16 | 埋められた骨 | ||||
| 17 | ファイロ・ガッブ最大の事件 | 早川文庫87-3「シャーロック・ホームズのライヴァルたち３」（'84） | |||
| 2 | The Compleat Deteckative Memoirs of Philo Gubb, Esquire | 2010 | - | 初期3短編を除く４～４０までの全短編を収録 | |
【全短編リスト】
| No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
| 1 | Philo Gubb and the Auto Hen | 1909 | - | |
| 2 | Pilgath Gubb's Auto-House | - | ||
| 3 | The House That Wouldn't Wait | 1911 | - | |
| 4 | ゆでたまご （うで卵） |
1913 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） 新青年'33新年増大 |
|
| 5 | 秘密の地下牢 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 6 | にせ泥棒 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 7 | 二セント切手 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 8 | にわとり | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 9 | ドラゴンの目 （竜の目） |
国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 10 | じわりじわりの殺人 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 11 | Red Cedar ! | 1914 | - | |
| 12 | ペット | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 13 | 鷲の爪 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 14 | マスター氏の失踪 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 15 | ワッフルとマスタード | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 16 | 名なしのにょろにょろ | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 17 | 千の半分 | 1915 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | |
| 18 | ディーツ社製、品番七四三二〈ベッシー・ジョン〉 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 19 | 埋められた骨 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 20 | ファイロ・ガッブ最大の事件 | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） 早川文庫87-3「シャーロック・ホームズのライヴァルたち３」（'84） |
||
| 21 | The Togbury Jool | - | ||
| 22 | One Hundred Dollars Reward | - | ||
| 23 | ヘンリー | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 24 | The Disappearance of Ma'y Jane | - | ||
| 25 | The Premature Death of Philo Gubb | - | ||
| 26 | The Stolen Umbrella | - | ||
| 27 | Four Tufts of Golden Hair | - | ||
| 28 | The Inexorable Tooth | - | ||
| 29 | The Carnival of Crime | 1916 | - | |
| 30 | This Style, $20 | - | ||
| 31 | The Parmiller Pounds | - | ||
| 32 | The Kinwiller Case | - | ||
| 33 | The Ghatghee | - | ||
| 34 | In the Dark ! | - | ||
| 35 | 針をくれ、ワトソン君！ | 国書刊行会「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（'12） | ||
| 36 | The Dark Closet | - | ||
| 37 | Too Much Gubb | - | ||
| 38 | The Hound of the Tankervilles | - | ||
| 39 | The Tenth of June | - | ||
| 40 | Who Would Steal a Pump ? | - | ||
| 41 | The Last Case of Philo Gubb | 1917 | - | |
| 42 | The McNoodle Brother's Radio Mystery | 1923 | - | |
| 43 | Philo Gubb Gets the Murderer | 1932 | - | |
| 44 | The Sword Swallower Murder | 1933 | - |
【参考】「通信教育探偵ファイロ・ガッブ」（国書刊行会）
「シャーロック・ホームズのライヴァルたち３」（早川書房 ハヤカワミステリ文庫）
「名探偵読本５ シャーロック・ホームズのライヴァルたち」（パシフィカ）
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