「私に命令できるのは私自身だけ」

私立探偵 V・I・ウォーショースキー
(V. I. Warshawski)

「レイクサイド・ストーリー」
（1984年）
（早川書房）

　アメリカの女流推理小説家サラ・パレツキーの生み出した、シカゴの女性私立探偵。

　アイルランド系ポーランド人の警官だった父とナチスの迫害からアメリカに逃れてきたイタリア人の母との間に生まれ、初登場時は32歳でしたが、固定はされておらずその後作品が発表されるにつれて年齢を重ねていっています。

　正式名称はヴィクトリア・イフィゲニアで愛称は”ヴィッキー”ですが、この呼び方で呼ぶことのできるのは父の友人であったマロリー警部補だけであり、通常は”ヴィク”と呼ばれています。

　結婚は25歳の時に一度だけありますが、自立心が強かったためかわずか１年半あまりで離婚してしまい、現在はアパートで一人暮らしをしています。

　母からはオペラ歌手になるべく小さい頃より訓練を受けましたが弁護士の道を選び、ほどなくシカゴ大学のロースクールを出て国選弁護士会に所属する気鋭の弁護士として活躍。ところが業界に嫌気が差して弁護士を辞め、シカゴ市内に私立探偵を開業することになったのです。

「ブラック・リスト」
（2003年）
（早川書房）

　専門は企業関係の金融調査ですが、様々なトラブルに巻き込まれてはしばしば身の危険に晒される事もあり、そんな時は得意の空手技といつも携帯しているスミス＆ウェッソンで危機を乗り切ってみせてくれます。

■原作■

サラ・パレツキー
(Sara Paretsky 米 1947-　)

■人物ファイル■

本名

Ｖ・Ｉはヴィクトリア・イフィゲニアの略
通称ヴィクだが、彼女はマロリー警部補にしか「ヴィク」とは呼ばせない

誕生日

7月27日

家族

警官だった父トニーと彼女をオペラ歌手にと望んだ母ガブリエラとの間に生まれる（ポーランド、イタリア、ユダヤの血を受け継ぐ）
ともに現在は亡くなっている
離婚歴一回（25歳の時リチャード・ヤーボローと、18ヶ月で離婚）

職業

元弁護士
現在は、イリノイ州シカゴのサウス・ループに事務所を構える私立探偵（企業を相手とする金融調査専門）

体格

５フィート８インチ（172センチ）、130ポンド（58.5キロ）

特技

空手、射撃、バスケットボール

好きなもの

ジョニ黒（ジョニー・ウォーカーの黒ラベル）、オペラ、シカゴ・カブス

嫌いなもの

タバコ（父を肺がんで亡くしているため）

趣味

愛犬ぺピーを連れてのジョギング

愛用品

スミス＆ウエッソン、万能鍵

協力者

オーストリア人の女医ロティ・ハーシェル
赤毛の〈ヘラルド・スター〉紙記者マリ・ライアスン
父の古くからの友人ボビー・マロリー警部補
78歳のアパートの隣人ミスタ・コントレーラス（サル・コントレーラス）

■事件ファイル■

【長編】

【短編集】

【日本で独自編纂の短編集】

【映画原作】

【参考】名探偵コナン12巻（小学館）

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